
赤い鴉
第4章 sunny
「もう…無理なんだ」
「何が無理なんだよ」
迅の責めるような口調に泣きたい気持ちになるタケル…もう嫌われてしまうかもしれない、けどこのままだと近いうちに取り返しの付かない過ちを犯してしまう。
「お、俺…今まで色んな男に犯されてきたけど…けど」
「…うん」
今にも泣きそうなタケルに迅の胸に罪悪感がこみ上げてくる。
「でも九条だけは俺を大切にしてくれて、それなのに俺は…」
迅はタケルの次の言葉を待つ。
「お、俺…九条のこと好きなんだ」
「は?」
突然の告白に驚く迅。
「九条のこと考えるだけでムラムラするし、何度もオカズにしてしまった…もう限界なんだ、このままだと俺が九条を襲ってしまう」
タケルがなにを云っているか理解できた、迅は性について淡白なほうだが周囲のクラスメイトの話で薄い浅い知識はある。
迅は放心状態のタケルに視線を向ける。ここで迅がタケルを拒絶すればまた男に犯される日々に戻っていくだろう。
そう思った瞬間、行き場のない怒りが沸く。
「く、九条」
険しい顔まま黙った迅にタケルはビクビク怯える。その様子が愛らしく迅は笑みをこぼす。
「たまには笑えよ」
急に笑えと云われ困惑するタケル…思い付きで云ったがいつも青白い顔で思い詰めた表情タケルばっかり見ていたな…と笑顔を向けられたのは最初に勉強を教えた時だけだったなと振り返る。
(またあの純粋に笑顔を見てみたい…そう思う時点で僕は)
「僕も綾瀬が好きだよ」
「……嘘だよ」
「本当だって」
タケルは信じられないと首を横に振った。
「じゃ、じゃあキスしてよ」
「分かった」
迅は即答してタケルの顔を掴み唇を近付ける。
「う、うわ…まっ…」
「往生際悪いよ…タケル…んっ…」
急に下の名前で呼ばれ抵抗するを忘れるタケル…そっと触れるだけのキス…もの足りなさはあるものの優しいキスだった。
「あまり上手くなくてゴメンな?タケル?」
「きゅ、急に下の名前で呼ぶなんてズルい!!」
迅に抱き締められタケルの身体が熱くなる。
「これから恋人になるから当然だろ?タケルも僕のこと迅って呼べよ」
「む、無理…」
「大丈夫…ほら?」
「何が無理なんだよ」
迅の責めるような口調に泣きたい気持ちになるタケル…もう嫌われてしまうかもしれない、けどこのままだと近いうちに取り返しの付かない過ちを犯してしまう。
「お、俺…今まで色んな男に犯されてきたけど…けど」
「…うん」
今にも泣きそうなタケルに迅の胸に罪悪感がこみ上げてくる。
「でも九条だけは俺を大切にしてくれて、それなのに俺は…」
迅はタケルの次の言葉を待つ。
「お、俺…九条のこと好きなんだ」
「は?」
突然の告白に驚く迅。
「九条のこと考えるだけでムラムラするし、何度もオカズにしてしまった…もう限界なんだ、このままだと俺が九条を襲ってしまう」
タケルがなにを云っているか理解できた、迅は性について淡白なほうだが周囲のクラスメイトの話で薄い浅い知識はある。
迅は放心状態のタケルに視線を向ける。ここで迅がタケルを拒絶すればまた男に犯される日々に戻っていくだろう。
そう思った瞬間、行き場のない怒りが沸く。
「く、九条」
険しい顔まま黙った迅にタケルはビクビク怯える。その様子が愛らしく迅は笑みをこぼす。
「たまには笑えよ」
急に笑えと云われ困惑するタケル…思い付きで云ったがいつも青白い顔で思い詰めた表情タケルばっかり見ていたな…と笑顔を向けられたのは最初に勉強を教えた時だけだったなと振り返る。
(またあの純粋に笑顔を見てみたい…そう思う時点で僕は)
「僕も綾瀬が好きだよ」
「……嘘だよ」
「本当だって」
タケルは信じられないと首を横に振った。
「じゃ、じゃあキスしてよ」
「分かった」
迅は即答してタケルの顔を掴み唇を近付ける。
「う、うわ…まっ…」
「往生際悪いよ…タケル…んっ…」
急に下の名前で呼ばれ抵抗するを忘れるタケル…そっと触れるだけのキス…もの足りなさはあるものの優しいキスだった。
「あまり上手くなくてゴメンな?タケル?」
「きゅ、急に下の名前で呼ぶなんてズルい!!」
迅に抱き締められタケルの身体が熱くなる。
「これから恋人になるから当然だろ?タケルも僕のこと迅って呼べよ」
「む、無理…」
「大丈夫…ほら?」
