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それから、目まぐるしい毎日が始まった
同時に母の座につく日に恐怖を覚えた

こんなに自分に才がないのか


マキ子さんのアドバイスもあり
色んな仕事を率先してやるようにしていて
デザインやモデルキャスティング
広報に営業、母のマネジメントにも

母はこれを、全てをショーの1回目から
１番上の立場としてやって来たんだ

「急ぐ必要はない、
焦って欠陥があった方が大問題
丁寧に抜かりなく仕事することが大切よ」

母もマキ子さんも各部のリーダーも
みんな口を揃えて私に言ってくれた


「泉川さんのデザイン3つ採用です」

数多くの案の中から
私のが選ばれるなんて……

「相談なんですけど」
素材から、色のバリエーション、キャッチコピー
あらゆることを何度も話し合って決めていった

総務の仕事から離れて
もう1ヶ月たつ

BEASTに行く約束も流れて
珠菜ちゃんと明恵ちゃんの顔も
ずっと見てない

「泉川さん！出してもらった
PRポスターやり直し、これじゃダメ」

「え、はい、すいません」

「他にも新作はあるのに
これじゃせっかくの貴方の下着が霞む
自信をもってアピールしなさい
もっと真剣に考えることね」

「はい、、、」

PRのポスターデザインは
ランジェリーを考えた人が
担当することになってて
他の方はどんどんGOサインが出て
私は振り出し……納期も迫ってる

「自信をもって……」






持てたら持て……卑屈になったらダメ