すきってきもち
第3章 後ずさり
。
ある日の昼休み
コーヒーサーバーの前で
カップに注がれるのを待っていた
ポスター、、私だけOK貰ってない……
早くはやく良いものを描いてOK貰わないと
私だけ、私だけが、、、
特別に締め切りを伸ばしてもらってるんだから
はやく、早く
「はぁ……」
戻って早く完成させないと
「社長の娘だからって優遇され過ぎじゃない?」
「デザイン決めるのは社長だしね、怪しい」
「営業のときも足手まとい」
「それ!男が苦手ってビクビクされるし」
カップを持ってその場を離れようとしたら
聞こえてきた、私への言葉たち
「っ、、、」
社長の娘……足手まとい……男が苦手……
役に立ちたくてやって来たことが
迷惑でしかなかった
母に近づきたくてやって来たことが
努力してることが、全く無意味だった
私自身に出来ていることなんて
無いのかもしれない……
「社長を継ぐ器じゃないよね」
「すぐ潰れるでしょ、会社」
持っていたコーヒーと涙を落としかけた
ただ、受け止めて歯を食いしばるしかなかった
書類整理して、広報のスケジュール見直して
今日は外食にしよう
美味しいもの食べて、心を入れ換えよう
「やることやらないと」
まずコーヒー飲もう
「あつっ」
書類整理は総務のお得意
褒められる為に仕事する訳じゃない
ショーを成功させるため
ミスしないのが当たり前
気持ちが強くなると
書類作りも肩に力が入り
普段感じない疲れが
__________私が社長になったら会社が潰れる
「そうならない為の今!」
頭を振って、指と頭を動かし続ける
やらなきゃ……やらなきゃ……、やらなきゃ!
コンコンコン
「マキ子さん書類持ってきました」
「ありがと、そこ置いておいて」
「はい」
積み上がった書類とサンプル品
そして社長とマキ子さんのプレッシャー
息がつまり会議室をすぐに出た
ある日の昼休み
コーヒーサーバーの前で
カップに注がれるのを待っていた
ポスター、、私だけOK貰ってない……
早くはやく良いものを描いてOK貰わないと
私だけ、私だけが、、、
特別に締め切りを伸ばしてもらってるんだから
はやく、早く
「はぁ……」
戻って早く完成させないと
「社長の娘だからって優遇され過ぎじゃない?」
「デザイン決めるのは社長だしね、怪しい」
「営業のときも足手まとい」
「それ!男が苦手ってビクビクされるし」
カップを持ってその場を離れようとしたら
聞こえてきた、私への言葉たち
「っ、、、」
社長の娘……足手まとい……男が苦手……
役に立ちたくてやって来たことが
迷惑でしかなかった
母に近づきたくてやって来たことが
努力してることが、全く無意味だった
私自身に出来ていることなんて
無いのかもしれない……
「社長を継ぐ器じゃないよね」
「すぐ潰れるでしょ、会社」
持っていたコーヒーと涙を落としかけた
ただ、受け止めて歯を食いしばるしかなかった
書類整理して、広報のスケジュール見直して
今日は外食にしよう
美味しいもの食べて、心を入れ換えよう
「やることやらないと」
まずコーヒー飲もう
「あつっ」
書類整理は総務のお得意
褒められる為に仕事する訳じゃない
ショーを成功させるため
ミスしないのが当たり前
気持ちが強くなると
書類作りも肩に力が入り
普段感じない疲れが
__________私が社長になったら会社が潰れる
「そうならない為の今!」
頭を振って、指と頭を動かし続ける
やらなきゃ……やらなきゃ……、やらなきゃ!
コンコンコン
「マキ子さん書類持ってきました」
「ありがと、そこ置いておいて」
「はい」
積み上がった書類とサンプル品
そして社長とマキ子さんのプレッシャー
息がつまり会議室をすぐに出た