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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

何かに…とらわれて

進む事をやめるわけにはいかない




一日・・・一日・・・

目の前の事を一生懸命に、さ





・・・とは言うもののさ?







「では、それぞれの班に分かれて~」






『・・・っ』



現実…色んなことが・・・ある



真面目に学業に励むオレ?


だけどさ



ついに、ついには




「はい、それじゃ…ひとりずつ

手を触れて∥黙祷∥して・・・~」





『・・・~~~』




・・・∥解剖学∥


だと・・・っ





なんだかいよいよ

それらしくなってきたぜ?!


なんて思いながら




いざ、その時になると

冷や汗が吹いたけど



それは…避けて通れない事で

医を志す人間が

そんな…不純なことを

言ってるわけには…いかないんだ





オレは…しっかりと

目の前の献体に手を合わせた






『・・・』




指導を受けて

ひとりずつ…その献体に

メスを入れるんだけど



オレは・・・




『・・・っ』




手が…動かなかった





献体…亡骸…と言っても

生きていた・・・人、なんだよな、って






『大丈夫だよ・・・

相手は痛みは感じないから』





『・・・ぇ』




手の動かないオレに

そっと声をかけてくれたのは


その授業の手伝いに来てくれていた

先輩医師だった

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