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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『・・・~~』



オレは結局

そのまま授業には戻れず

医務室でひっくり返っていた





『ケイゴ~?大丈夫?』


とっくに実習も終わった後だろうか

サクラコが医務室に顔を出した





心配げに入って来たと思えば

本人はさ・・・ホントに

∥ケロっ∥としててさ



この女・・・大したヤツじゃんね?(笑)






『ぁは・・・ケイゴ♪』




『・・・』



同じ学部で同じ道を志す

いわば仲間で…ライバルでもあり

そして今は恋人…でもある彼女に



なんともマヌケに

なんとも…遅れをとったような

敗北感でいっぱいになる




『・・・~ほっとけ』




『気にすることないよケイゴ

△△くんなんか失神して

そのまま搬送されたよ(苦笑)』





『・・・お前は…ケロっとしてるのな

さすがは医者の家の娘だぜ・・・』



負け惜しみでも言うように

オレはサクラコが

あまり言われたくないであろうことを

口に出してふてくされる




オレ・・・ダッサ。




『べつに…それは関係ないって言うか』




『・・・』


確かに関係ない


けど、それ故に

この女・・・大したヤツだね



その度胸と言うか


人は見た目に寄らないな、なんて

改めて思ったものだ

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