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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第2章 きいろい花

『・・・・・・ごめん』





基本的にハキハキしてて

ニコニコしてる



そんなカンナが

オレの、その一瞬の暴発に



萎縮したように



小さく…本当に小さくなって

謝ってきた







〃あ・・・〃








『ごめん・・・私、そんなつもりじゃ…』








それは・・・わかってた





ただ単にオレの八つ当たりだ







カンナは何も

オレが腹の内に秘めたことに
執拗に触れたワケでもなければ

その主旨は、違うってことは
冷静になればわかること





なにを・・・当たってんだろ、オレ







『あ・・・いや、べつに今のは』






『ごめん・・・あたしの悪いとこだよね』






無理矢理笑ってるけど

眉と目尻が垂れ下がって

悲しそうに

泣きそうな顔をするソイツ







・・・やめろよ





そーゆー顔・・・すんなって







コイツ・・・ちょいめんどくさいしさ


クソマジメだし

絶対話は合わないし?

お節介だし?苦手だぜ確かに






だけとさ…オレ




それよりも、どれよりも




一番苦手なのは・・・その





お前の・・・〃そーゆーカオ〃







オレ、なんか知らないけどさ







コイツの、そういう




困った顔とか




コイツに

悲しげな顔されるのが




なんか・・・一番苦手なんだ

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