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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『ねぇ…ヒマワリさん?(笑)』





『・・・あなたに

名前をバカにされる覚えはありません』




うっ・・・(苦笑)

やっぱボクの苦手なタイプ

メガネかけると人が変わるのかこの子




『(苦笑)・・・ごめん・・・葵さん・・・』




『・・・なんでしょう』






『メガネ・・・外せば?♪』




『???』




『コンタクトにしたら?』





『・・・~夜勤…目がキツイので』





なんともそれらしい正当な理由





『当直やり過ぎだからじゃないの?♪』




『・・・仕事…ですから』




『せっかく可愛いんだからさ♪

可愛い感じにしてればいいじゃない』






ガッチャン・・・ガチャ



ありゃ?

メガネちゃんこと葵さん

なんか動揺して茶碗ひっくり返した





『下らない冗談とか…キライなんです私

からかわないでください』






冗談でもからかってもないんだけどね♪

中々、筋金入りの真面目ちゃんだ




『ふふ・・・君の周りにはさ

∥女の武器∥をフルに活用して

上手いことやってる子だって沢山いるでしょ♪

君だって…時にはそうやって

うまくかわしたり、利用してもいいんじゃない』







『・・・お…女の武器とか

仕事には必要ありませんから・・・』






『・・・ふふふっ』


ダメだこりゃ(笑)お手上げ






『当直キツくても、押し付け…とか

あったとしても…私が受け入れて

してることだから…いいんです』





『・・・?』





『他の誰かが、ズルいとか…そういうの

他の人がどうとか…私は…別にいいんです

私は・・・私なので

結局は何事も∥自分のため∥ですから…』





『・・・・・』




ただの…お人好しの

いじめられっ子タイプかと思ってたら

そうでもないらしかった



その見た目や印象に反して・・・随分と


見上げた子だな




さっきひっぱたかれた頬と

脳の・・・頭の奥の方が

なんだかジンジンと

痛む気がしていた

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