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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

信念を持った真っ直ぐな心の持ち主に

ボクは本当は返す言葉がなくて

作り笑いしてたんだ




『・・・おかしいなら

別に笑っても良いですよ。慣れてるので』





『いや・・・別に(笑)』





『・・・』





『・・・無粋な人間より

そういう純粋な人間の方が

本当は誰だって…好きに決まってるでしょ』






『・・・ぇ?』






『色んな事に・・・麻痺した人間より

真っ直ぐに・・・健気に生きている人間のが

人間らしくて・・・良いに決まってるでしょ♪』






『・・・先生』





『ぁは・・・葵さん

ホントに…迷惑かけちゃって

申し訳なかったね。ごめん』





『・・・ぃぇ』





『ぁ・・・ごめん、もしかしなくても

これから出勤??…あ~…ごめんね』






『そ、ですけど・・・

先生も…じゃ・・・ないですか?』






『・・・い?』



ボクは時計を見て現実にかえる





・・・ゲッ!!?






『・・・(笑)・・・なんか

ちょっとホッとしました』




『・・・え?』





『滝川先生って・・・本当は

普段みせてる姿よりも…ずっと

本当は・・・全然

違う人なんじゃないかな、って

思うことがあるので・・・』





『・・・』


なんかほのぼのしながら

味噌汁すすって、なにを

言ってるんだ?このメガネちゃんは





『ぁ・・・そういう訳なので

すみませんが先生、先に出て頂けますか?』





『ぇ・・・と』


はて?どういう訳だったかな?





『ゎ…私の家ですから…仮にも

万が一でも億が一でも…誰かに、見られたとか

そんなの∥サイアク∥なので・・・』






『ぁ・・・はいはい、もちろん(笑)』


ボクは慌てて支度を整えて玄関に向かう




サイアクって・・・そこまで言う?(笑)

おとなしい顔してキツイ女だぜ



・・・なんてね




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