無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そしてもうひとつ


気になるのは




リョウキ・・・




あれから姿を見ていない。




無理もないけど


一体、どうしているのやら






ボクは仕事を終えて

リョウキのマンションに寄ってみた






電話してもちっとも出ないリョウキは

渋々オートロックをあけた





『・・・あ～ぁ～ぁ・・・』



カギもかけずに

弟はリビングのソファにひっくり返っていた






『・・・～』




『・・・リョウキ』





ソファから大幅に脚をはみ出して

グテグデに酔って目を伏しているリョウキ




『・・・。…？』





『・・・おぅ♪』



ボクの呼びかけに応答ナシのリョウキは

その心情を象徴するかのように

散らかった部屋の真ん中でのびていた





『ほら・・・風邪ひくぞ』




『・・・～』




『・・・∥しっかり∥・・・しろよ』





『・・・』





『彼女に・・・そう言っただろ？

お前も・・・お前こそ、しっかりしろ』




ﾋﾟｸｯ・・・




リョウキは反応して

ゆっくりと…そのデカイ体を起こした




・・・ちっとも酔ってないじゃんコイツ(笑)





今や彼女と



アイルちゃんと住んでいるこの部屋が



このわずか数日の間に、とっ散らかった

オトコの一人住まいみたく

家主も部屋も荒れていた