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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『アイルちゃん?♪そろそろ戻ろうか』



ボクは散歩中のアイルちゃんに歩み寄る





『・・・。・・・はぃ』



アイルちゃんはちょっと寂しそうに頷く





『髪可愛いね♪…結ってもらったの?』




『・・・はぃ』


長い髪の毛を三つ編みにして

おさげにしてるアイルちゃんが

ちょっと恥ずかしそうに頬を赤くする




『ちょっと暑くなって来たからね~♪』



車椅子を押しながらマナサンが笑いかける




『マナさん・・・わたし』




『ん・・・なぁに♪?』




『・・・ううん。髪…ありがとう』




『よし・・・じゃ~…』






『・・・じ、自分で…戻るから

マナさん・・・お仕事』




『あはっ…♪・・・なに言ってんの~

余計な心配はしなくていーの

ほんっとに相変わらずだね♪アイルンルンは』




『・・・~』



『じゃ、戻ろっかアイル♪』


マナサンが車椅子に手をかける




『・・・良かったら、ボクが♪』





『ぇ・・・~あ、いや…さすがに

それは・・・良いですよ(苦笑)』



マナサンも遠慮気味に躊躇って笑う




ニコニコ・・・ニコォ~♪


ボクはアイルちゃんに悟られないように

時計をちらつかせて促す




『ぉ・・・お言葉に…甘えちゃおうかな(笑)』



マナサンはチラチラと

自分の腕時計を気にして

ボクにバトンタッチすると

アイルちゃんに手を振って

少し急ぎ足で帰って行った



『よし♪アイルちゃん戻ろうか』




『・・・。・・・じ、自分で』




『ふふ♪お散歩して良いとは行ったけど

無茶して良いとは言ってないからね♪?

治るまではちゃんと言うこと聞いてね~(笑)』





『ぅ・・・はぃ』





『さてさて♪アイルちゃん?

今日は…ちょっとデッカイ

痛~~い注射するから♪

我慢して頑張ろうね・・・♪』





『え゛・・・っ・・・?!』





びくんっ・・・



露骨にアイルちゃんが跳ねあがる




『・・・ウソだよ♪(笑)

お散歩、少しは気分転換になったかな?』




『は・・・はぃ』




『・・・♪』

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