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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

記憶違いしてるのはボクの方だろうか?



そう思うくらい

頭が混乱してきていた



いくらボクでも、面と向かって会った

弟の彼女の名前まで

忘れたりはしないと思うんだけどね





『うん・・・じゃ看護師さんに渡して

直してもらうように頼んでおくからね♪』



真に受けることは…ないかもしれない

記憶障害が出てるのは間違いないのだし



ボクは受け取ったメモを

ササッとポケットにしまう




『・・・~』





『クス・・・アイルちゃん?

それで悩んでいたの?』





『・・・べ・・・つに』




『ふふふ・・・ごめんね?

名前間違うなんて、とっても失礼だからね

ボクも…それからみんな気をつけるように

改めて言っておくから、安心してね』





『ちち・・・ちがぅ・・・んです』





『(笑)・・・どうして

もっと早く言わなかったの?』





『・・・みんな・・・忙しそうだから』





『・・・』



これにはちょっと驚いて

ボクはそのまま耳を傾ける




『・・・ぁの…だから、べつに』




そう言って話を終わらせようとする

アイルちゃんの目には

気付くと涙がたまっていて




ポロ・・・っ



一粒…その涙が溢れて

アイルちゃんは余計に慌てている

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