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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『・・・~そうかなぁ?

ボクにはそんな風にみえなかったな』





『っ…く・・・ひっ…く

わたしが…かわいそうだから?

それとも・・・』





『・・・アイルちゃん(苦笑)』





『・・・だから、早く良くなりたくて』




『ふふ・・・それで焦ってたの?

~どうして?…経過は良好だし、焦るのは

あんまり良いことじゃないかな・・・~』






『・・・みんな・・・やさしいから

だから・・・だから・・・

それに・・・わたし・・・誰かを

みんなを…悲しませるの・・・は

わたしが…痛い事よりも…嫌なの

わたし・・・我慢出来るから

みんなを…悲しませるのは・・・嫌なの』





『・・・』



記憶があろうが…なかろうが

これは…この子の本質なのだろう







『よく・・・わからないけど

・・・∥あの人∥も・・・』





『・・・∥あの人∥???』






『ぁの・・・、・・・先生の』







『?・・・あぁ・・・∥アイツ∥ね♪?

うん・・・どうした?』




記憶がないはずのリョウキの存在を

今の彼女は…どう記憶、認識してるのだろう

ボクはより一層…注意深く耳を傾ける






『なんで・・・怒られるのか

怒鳴られるのか・・・わからなかったけど』







『・・・(苦笑)ハハハ

悪いヤツじゃ…ないんだけどね♪…

ちょっと気の短いとこあるからなぁ』







『・・・あの人も・・・

悲しそうな顔をして・・・私を』







『・・・~そっか』






『・・・私のせい』






アイルちゃんは肩を震わせて

ひっきりなしに涙を拭っていた

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