無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『あんまり…連れ出すの良くないのかな？』


リョウキは考え込むようにボクに聞いてきた



『そんなことは…ないと思うよ

少なくとも本人が嫌がらなければ

狭い空間で機械的にやるリハビリよりも

うんと良いと…オレは思ってるよ』





『・・・うん』





『無理は…禁物ってことだけかな。

元々…生真面目でがんばり屋な子だろ？』




『・・・うん』




『体は…確実に回復してるわけだから

焦る気持ちとか、恐怖心で

中々、足が前に出ないとか…そんな

よくある現象だとオレは見てるんだけどね』





『う・・・ん』





『・・・～なんだよ(笑)言ってみろ』






『過去・・・の、心的ストレスとか

なんつーの…トラウマとか

そういうのって・・・関係ある？』




『・・・ん？』





『例えば…薬飲まなきゃならないくらい

心が・・・ボロボロだったこと、とか』






『・・・それ早く言えよ～…(苦笑)』




『・・・』





『ま・・・

プライバシーってのがあるからね♪

～正直、それがあったからって

今回の事と、イコールってことでも

考えにくいからな』




『・・・うん』




『・・・何もかもが

理屈で説明がつく、とは限らないからさ♪』




正解には…∥そう思うようにしている∥

って言うのが正しかった





『好きな物でも買ってきて

置いておいてやりなよ♪』




『・・・うん』