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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『ハハハ・・・思ったよりいいじゃない?』



汗を滲ませる笑顔のアイルちゃんを見て

リョウキは嬉しそうにしていた





『ハァ…ハァ…ハァ・・・

何も…考えずに発散するのも

悪くないでしょ・・・?(笑)』




『ハァ…ハァ…・・・ふふふ・・・はい』




『・・・♪』





『ぁ・・・∥それ∥』





『・・・うん?』





『わたしも・・・やりたい…』



リョウキが手癖のように

指でボールをくるくる回してるのを見て

アイルちゃんは羨ましそうに

チラチラと見上げていた





『(笑)・・・やってごらん』




『・・・ぇ…と』





『・・・手を…こっちに向けて…そうそう』





『・・・~あっ…』





『・・・だよな?(苦笑)』



見た目ほど簡単にはいかない、と

あっさりと手からすり抜けるボールに

アイルちゃんは顔を赤くして

苦笑いするリョウキを見上げた




『ぁ、足で…あの・・・さっき

リョウキさんがやってたみたいなの…』





『ぷっ・・・リフティング?(笑)

今は~…まだやめておいたら?』





『ぁ・・・そっか…』



骨折してる脚を見ては再び苦笑い





『退院したら・・・教えてあげるよ♪』





『本当っ?』





『うん・・・約束』





『・・・ふふふ』





『・・・そんなに嬉しいの?(笑)』



『うん・・・…ぁ・・・はぃ』




『・・・(笑)』





『ぁと・・・なんか、ちゃんと慌てずに

やろうかな、って思えたんです

先生のこと…ぁ、…あなたの…お兄さんを

困らせてばかりだし、わたし…』






『・・・向こうはそれが仕事だ♪

気にすることないよ、あれでも医者だ(笑)

ああ見えてドンと構えてるとこあるから』





『・・・兄弟そろって

同じようなこと言うんですね…♪…

おもしろいなぁ・・・兄弟って』





『(笑)・・・ちょっと休憩しようか?

何か飲みもの買ってくるよ・・・』




『ふふふ・・・はぃ』




リョウキは車椅子を押して

アイルちゃんを木陰に残してはなれた

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