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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

そんな微笑ましい様子を

ボクは病棟から見ていたんだけど♪




『・・・ぁ、兄貴』



『・・・おぅ♪』



自販機のあたりまで来ていたリョウキと

一緒にボクも中庭に出た




『・・・良さそうな運動療法だな♪』



『ま・・・物は試しかな、って』




木陰で待つアイルちゃんは

両手でボールを一生懸命に

くるくる回す練習をしていた





『ぉっと、リョウキ…

そろそろ場所変えた方が良いかもよ』




人気の少なかったスペースに

機材の搬入やら業者やら何やら

台車を押した人達が出入りを始めた




『ぁ・・・ヤバイかなっ…?!』




リョウキは少し慌てて

ボクより先に彼女の元まで走る





『・・・ぁ…っ』



ポン・・・トン…トン…トン・・・



アイルちゃんの手から

ボールが滑り落ちて地面を転がる




『すみません…!・・・今どきますから』



リョウキは搬入口近く、木陰にいる

アイルちゃんを差し、業者の人達に会釈して

アイルちゃんの手から転げたボールを

拾おうと追いかけていた方向に走る




アイルちゃんはリョウキに気付くまで

自分で拾おうと、ゆっくり

車椅子から降りようとしてたみたいで



リョウキと目があって

両手をちょこんと合わせて

∥ごめん∥とサインを送っていた

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