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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『・・・』


『・・・ん…ふ…・・・りょおき?』



ボフッと、リョウキは

アイルちゃんに覆い被さるように

彼女を抱きしめてはなさなかった





『りょぉ・・・き・・・ちょ、っと』



アイルちゃんはその意識が

徐々に…嫌でも?

ハッキリとしてきて


リョウキの行動に、とても

それはそれはとても

気まずい顔をしてキョロキョロしている




・・・ま、そりゃそうだよね?(笑)





『りょおき・・・ちょっと?

ケイゴさんが・・・ぉ…お兄さんが・・・

いるんだょ・・・?…ねぇ、ちょっと?』






『・・・~』





気絶したの?…ってくらい

硬直して動かないリョウキを

ボクは苦笑いして見つつも





『~ごめんねアイルちゃん?

こんな弟で・・・(笑)』





ベリッ・・・っと


無理矢理、ひきはがす。






『ふふっ・・・ほら、シャキっとしろ』




『・・・ぁ』




『∥再会∥のラブラブタイムは

あとにしろよ~♪』




『けけけ・・・ケイゴさん…っ』




アイルちゃんは状況に耐えきれず

真っ赤になった顔を隠して

布団を被ってしまった




『ふふ・・・さてさてリョウキ?

念のため、アイルちゃんは検査にいくよ?

ほら・・・ちょっとはなれろ(笑)』




『・・・~』


リョウキは顔を伏せたまま

涙を拭っているようだった


言葉を発せずに

黙って立ち上がる

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