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『アイル・・・ごめん

ちょっとだけ待っててくれるか？』



『・・・？・・・うん

トイレ？・・・急がなくて良いよ

私…ここで待ってるね』



病院を出る寸前

リョウキはロビーにアイルちゃんを残して

来た道を戻るように走り出す





『・・・～』


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「ぇ～…？・・・ｸｽｸｽ

腕の縫合手術したの、滝川先生・・・

あなたの∥お兄さん∥ですよ～？♪

ご存知なかったんですか？」




『・・・ぇ』





「いずれ∥ウェディングドレス∥着るのに

傷は残したくないから、って

誰も話しかけられないくらい

緻密に、緻密に…縫合してたんですよ♪」




『・・・兄貴が？』




「うふふ・・・でも良かったですね♪」




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『ﾊｧ…っ…ﾊｧ…っ…医者のくせに

キザなヤツ・・・・・・』




リョウキは病棟目指して走った







「ちょっと？！ちょっと？！

滝川先生～？？？

そんなに走らないでくださいよ～！？」





『ﾊｧ…っ…ﾊｧ…っ…・・・？！』




リョウキを制止して

立ちはだかるのは




「遅刻ですか～？(笑)ふふふ先生～？」




いかにも∥婦長さん∥って感じの(笑)

でっぷりとした…看護師長





『ﾊｧ…ﾊｧ…・・・∥その弟∥です、オレ』




「はぁ？・・・ぇ、あぁ…あぁ

噂の？・・・はぁ～本当によく似て」





『・・・すみませんが、兄は？』




「あぁ…はい、はい…ええと」




「滝川先生でしたら、今

急患のオペに入ってますので…～」




『そう・・・ですか』





「ぁ、でも…そろそろ終わる頃かと」



看護師が時計を見ながら答える


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