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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第20章 あの夏の・・・約束

『ま~まぁ~~~・・・!!!』



診察を終えて患者と

立ち話していた僕の耳に

幼児のカン高い声が飛び込んでくる




テクテクテクっ・・・




小さい足音







『〃碧空(ソラ)〃・・・っ・・・?』









ボクの目の前の患者の元に

走って飛び込んでくるのは


2~3歳?…3歳・・・4歳かそこらの

可愛い小さな女の子





『まま・・・っ』




『ソ・・・ソラ…ちょっと??

び、びっくりした・・・(苦笑)

こら・・・静かにしなきゃダメでしょ』




『ママいた~♪』





『クスクス・・・(笑)(笑)(笑)』





『ぁ・・・先生…すみません

∥娘∥です・・・』




『間に合ったみたいで♪良かったですね』






『すみません、本当に・・・。

・・・。・・・

ソラ~…お迎えきてくれたの?』





『うんっ・・・!!』






気まずそうに何度もボクに頭を下げながら

駆け寄って来た娘を抱える

患者…改め、お母さん。







〃母娘(おやこ)〃・・・すぐわかる(笑)

ソックリの笑顔だ。







ソックリなクリクリの瞳(め)

サラサラの髪の毛を

くりっとツインテールにしてもらってて




ん・・・~イメージするなら

ト○ロに出てくるメ○ちゃん(笑)を

ちょこっとタイトにしたような



人形みたいな

可愛い女の子が

お母さんに飛び込んで顔を上げた





その笑顔は・・・太陽みたいだった

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