
ねぇもう嫌・・・
第11章 検査③
「柊、やってきたよ。」
先生に背中を押されて診察室に戻ると、白衣を脱ぎ、紺色のシャツを纏った柊先生が居た。
この病院の検査室はやけに広く、検査台が1つ、中央に置かれていた。
部屋の奥のドアから関係者が出入りしているらしかった。
沢山の看護師と医師が裏にいるらしく、現場は少しざわざわしていた。
『じゃ、君はそこのカーテンの裏で着替えて、この台に。』
柊先生は指差しながら私に手短に指示をした。
遂にこの時間が来てしまった。
私は言われた通りにゆっくりとショーツを脱いだ。
ワンピースだからそれだけだ。
