
ねぇもう嫌・・・
第13章 治療
『今日はとりあえず治療しておこう。』
「えっ…」
『え じゃない。スカート脱いで。早く。』
柊先生は、気持ちの切り替えが早い。
さっきまでの、あの優しさはどこに行ったの。
この治療も、いつかの検査も、優しさと思えたら、きっと楽になれるんだろう。
いや、これのどこが"優しさ"なんだ。
嫌だ。もう嫌だ。散々なんだ。
「…っ」
黙って首を横に振って拒んだ。
『…脱げない?…準備するからその間に脱いどいて。』
柊先生の足音が聞こえ、少し顔を上げる。
柊先生は何をする気なんだろう。
止まることなく流れる涙は虚しく、ポタポタとスカートを濡らす。
脱ぎたくない。
このまま柊先生の言いなりになるのは嫌…
でも……。
