
ねぇもう嫌・・・
第13章 治療
再び革靴の音が響いた。
『まだ脱いでないの?…はぁ。前回からそんなに経ってないから俺も予想外だったけど。今回はホントに時間ないから。』
柊先生は私を強引に立たせた後、スカートのホックを外して一気に下ろした。
「やッ…」
『パンツも。』
柊先生の手を掴むも、力が弱く、一気に脱がされた。
「もうやだ……嫌いっ……」
思わぬ展開に、さっきの柊先生の質問の答えをひっくり返した。
『なんとでも言え。俺は続ける。』
「…っ」
棒立ちの私の周りを忙(セワ)しなく動く柊先生。
『そんなに入れてやれないから1本でいいか。』
何が始まるのか怖くて怖くて仕方がない…
『台に寝て、足開いて』
柊先生に押されて横になった。
『立膝にして』
「っ…」
『今日本当はやっちゃいけないんだから。看護師呼べないし…頼むから…』
「やだぁっ…」
私の声を無視して、柊先生は治療を続けた。
柊先生の手が足に触れた。
恐怖で口を隠すように両手を唇にあてる。
覚悟なんて決まりそうにない。
『…じゃあ入れるよ。やっぱり痛いかもしれないけど我慢して。』
柊先生の一気に冷めた声。
