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ねぇもう嫌・・・

第13章 治療



冷たいのが当たり自然と力が入る。


『リラックスして。大丈夫。』


横になっている私の上に先生が跨る。


顔との距離が近い…慌てて先生の奥にあるワゴンを凝視した。


柊先生が私の両手首を掴んで押さえた。


その時、一気に異物がナカに入ってきた。


「っ痛っ!…痛…い……っ…」


想像を絶する鋭い激痛がその一点に集中攻撃された。



抜いて欲しくて手を動かそうとするけど柊先生が押さえているせいで全く効かない。


『うんうん。痛いね。』


柊先生は口角を上げて嬉しそうに私を見た。



それでいて目は真剣そのものである。



言葉では慰められているものの、行動はその真逆だ。



今まで感じたことの無い痛みにぽたぽたと涙がこぼれた。



「っ…っ………」



口がへの字に曲がり、心の不安も倍増していく。



『…恥ずかしい?』



笑いながら訊く柊先生の問いに戸惑っていると、柊先生がまた笑った。


「っ……」

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