
ねぇもう嫌・・・
第13章 治療
次の瞬間
柊先生の手の指の感覚。
やばい…
その指は中を開き、片方の手でライトを当てた。
「んっ…ぅ……」
一瞬下腹部が凹み、思わず声が漏れた。
『これはさっきの痛みだから。大丈夫、すぐ治まるよ。』
柊先生は何を施したんだろう…
私に、何を……
『タオルで拭く程度なら問題ない。』
「…っ…」
柊先生が秘密にする理由は全く分からなかった。
『痛い?』
「…うん……」
タオルを握り締めて頷いた。
『タオル貸して。』
握っていたタオルを柊先生に差し出した。
行き場のない空っぽの手同士をぎゅっと握った
