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ねぇもう嫌・・・

第14章 先生と

『終了。後で診察する。』


柊先生はそう言うとまた裏の方へ戻って行った。


「今回はよく頑張ったね。」


「うん」


「…怖かったけど、良かったらいいなぁ…」


急に先生のトーンが落ちた。


「…えっ?」


「ううん。」


先生は笑いながら下を向いて首を横に振った。


"さっ早く着替えよう。"


先生は私の体を無理やり起こした。


「…っ先生、ありがと…」


「いいよ。気にしないで。」


タイミングが悪かったけれど、それだけはちゃんと言いたかった。

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