
ねぇもう嫌・・・
第15章 エコー
車に乗り、あっという間に病院に着いた。
「僕も仕事だから…此処でね。」
まだ病院の表門の前。
もっと診察室の前まで来てくれるかと思ってた…
1人でアノ袋を持たなきゃいけないなんて、。
「陽菜ちゃん。」
久々に名前を呼ばれたような気がして、サッと頭を上げる。
「そんな火照ってる陽菜ちゃんを見たら、柊でも分かっちゃうよ。」
「っ」
そんな…っ
どうしたら…
「大丈夫、柊もきっと分かってくれるから。主治医なんだし、何でも言っていいんだよ?恥ずかしいことでもないから。」
そんなの、駄目だよ…
