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ねぇもう嫌・・・

第15章 エコー




その先生と一緒に診察室に入ると、




「じゃあ、すいません、宜しくお願いしますっ。」




すぐにその先生が出て行ってしまった。




こんな迷惑掛けてる私を、柊先生はどう思ってるんだろ…




朝から色々あり過ぎて、どうしたらいいかわかんないっ…




『先に管を抜きましょう。』




柊先生は立ち上がり、私を診察台へと促した。




いつもと変わらないはずの柊先生が、今日は少し冷たく見える…。




『望月、フォロー。』




柊先生はそう言うと部屋を出ていった。




「あっ、はいっ。」




看護師が私の手から荷物を取り上げ、私を手ぶらにしてくれた。




「陽菜ちゃんは診察台に壁と背中を合わせるように座ってくれるかな。」




診察台は壁と隣接しているから、どうにか指示された体勢で座ることが出来た。




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