
ねぇもう嫌・・・
第15章 エコー
「そうそう……で、足広げて…」
「っ…」
診察室に入って、初めて拒んだ。
「タオル掛けるから大丈夫だよ〜、腰もうちょっと前にして……うん、そんな感じっ。」
看護師に体を支えられて、結局壁と背中合わせで座っていたのが、終いには壁と、頭から肩甲骨の辺りまでのみを合わせたような体勢。
両足も広げてるし、まるで出産の時みたいな…っ
タオルを掛けてくれたけど、それでもやっぱり恥ずかしいし、
先生の"人一倍敏感"の言葉が頭から離れない…っ
また勝手に涙が零れて、それを隠すように、萌え袖にした両手で顔を隠した。
