
ねぇもう嫌・・・
第4章 検査①
「トイレに行きたくなったら遠慮せず出しちゃって。先生は離れたところから見守ってるから。」
頷いた私を見ると、先生は奥の方に行ってしまった。
傍には男の看護師が一人いる。
じっと待っている間、微かに尿意を感じ始めた。
だけど、それを排泄する気持ちにはなれない。
暫く我慢していると、先生が現れた。
「まだ出なそう?」
「…」
目を背けたくなるような言葉に、先生のいない方へ顔を向けた。
すると私の服が少し捲られて、お腹を強い力で押された。
「っ…」
先生は私の顔が少し歪んだのを見逃してくれなかった。
「我慢しなくていいんだよ。出しちゃいな。」
そう言って先生がまた下腹部を強く押した。
「っ…」
我慢が限界を超えた。
何故だろう、泣きたくて、とめどなく涙が溢れる…
心臓がぎゅうっと萎んで苦しい。
先生は、最後まで待ってから、ゆっくりと管を引き抜いた。
