
ねぇもう嫌・・・
第15章 エコー
「っ…」
まだ濡れたままの状態。
案の定気持ち悪くて、思わず腰を浮かす。
その時、
シャーッ
カーテンが左右に開いた。
「っ」
咄嗟に全身の力が抜けて、腰を落とした。
またあの気持ち悪さが蘇って、思わずぎゅっと目を瞑った。
『忘れてた。最後にエコーさせて。』
…えっ……
「陽菜ちゃんもう1回横になってくれる?」
待って、嫌だっ…
目を開けて咄嗟に拒んだ。
「陽菜ちゃん、ほんのちょっと診て終わるだけだから。大丈夫だって。」
「っ…」
看護師の力は強くて、改めて"男だ"って気づく。
「陽菜ちゃんすぐだからっ。最後頑張ろ?」
結局また仰向けで横になって、足にタオルを被せられた…
