
ねぇもう嫌・・・
第16章 出会いは必然か
「陽菜ちゃん、手のお写真撮るからここに手を乗せてね~」
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「ありがとうございました…」
数枚ポーズを変えた写真を撮り、次の指示を待つ。
「あの角を曲がって真っ直ぐ行った所に綺羅外来って所があるから、そこの4番診察室の前で待っててね。」
「はい…」
綺羅外来じゃなくて普通の所でいいんだけど…
もう柊先生が指示したとしか思えない。
それに、4番ということはその隣には柊先生がいる…
「…はぁっ。」
やんなっちゃうな…。
…まぁすぐ終わるよね。
私は指示された通りに、4番室の前の椅子に座った。
「っ…」
やっぱり何か痛い…。
あの時床に打ち付けちゃったのかな…。
もうほんと馬鹿だ…っ
もっと上手に転べば…。
だけど後悔するも遅く、今は治すことしか道はない。
でも大丈夫。
校医の柊先生に会っちゃった って
それ以外は普通と変わらないから…。
それに柊先生は、何だかあの時よりも他人行儀な気がした . . .
