
ねぇもう嫌・・・
第17章 3人目の先生
『ひなちゃん、痛かったら言うんだよ?』
「……ぅん…」
俯いたまま小さく頷くと、佐藤先生が触診を始めた。
私は丸椅子に座ったまま、佐藤先生はジャージ越しに腰のあたりを優しくさするように触っていく。
『どこも痛くないか~…もうちょい下かなぁ。』
「ん〜手を最初に打ち付けたとしたら…」
4番室の先生が、身振り手振りでその状況を再現し、レントゲン写真の不明点を確かめていく。
『お腹かな?それか胸?』
「えっ、ぃや……」
心当たりのある場所とは全く違う所を当てられ、私は慌てふためいた。
「ん?なんかあるの?」
「っ……」
