
ねぇもう嫌・・・
第18章 診察
「…じゃあ大丈夫そうですね。
ひなちゃん、腕の方は午後にするから、それまでこっちで診察してもいいかな?」
「…」
流石に駄目とは言いづらくて、小さく頷いた。
「うんっ、良かった。
…じゃあ…下の痛みはどう?
まだ痛い?」
「…」
「恥ずかしがらなくていいんだよ。正直に言ってごらん。」
「っ…」
答え方も分かんないし、柊先生も居るせいでずっとドキドキしてる…っ
「…ちょっとベッドに横になろうか」
そう言うと、佐藤先生が首に掲げている聴診器を外してデスクに置いた。
同時に私は柊先生に支えられて診察台に横になった。
柊先生のエスコートには、誰もが惚れてしまうくらい優しくて、頼もしいものだった。
