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ねぇもう嫌・・・

第20章 入院


実は、今回の入院は初めてではない。



幼い頃、度重なる手術で、長い間病院(檻)に閉じ込められたことがある。



病院がトラウマなのは私だって薄々分かっていた。



もう16歳なのに、今でも泣いてしまう。



情けなくて、惨めで、死んだ方がマシだと思ったことは数え切れない。



それでも、この心の弱さをそのまんま誰かにわかってほしいと願うことを、1度たりとも諦めたことは無い。



だって同じ人間なのだから。



先生や柊先生、佐藤先生も、みんな、私の代わりにあの検査を受けたらいいのに。



どうして私だけなの?



なんで辛いのわかってくれないの…



もう触らないで。



身を削ってまで生きる意味も価値も私には無くて、無いはずなのに、医者(皆)は私を生かそうと時々強制してまで手を伸ばしてくる。



病院は嫌な場所でしかない。



脱いで、触って、傷つく言葉を言い放つ。



同じ人間なのに…



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