
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
『あと1分ですね。』
機材をセットし終わったのか、柊先生の明るい声が聞こえた。
「そろそろ台起こしましょうか」
『動かしますか。』
柊先生は余裕のある表情で私の腰元に手を掛けた。
『この台起こして立つから、そのままでいて』
そう言い終わるか終わらないかで、
突然台が機械音を鳴らしながら動き出した。
「っ」
何これ…私どうなるの…
やがて検査台は縦になり、必然的に私は直立の体勢になった。
足に掛けていたタオルは取られていて、完全に露わになってた。
幸いベルトは無かったから、逃げようと思えば逃げられる。
