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ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④

「ッ!?」




だけど佐藤先生に触られたのはお腹なんかじゃなくて、




もっと下だった…



「ひなちゃん閉じないで。力抜いて…」




「ッ…っ…んっ…」




『…俺らしか居ないから。楽にしていいよ。』





弱い刺激に呑まれそう…。




「…ひなちゃん。僕の手蹴らないでくれる?」




「っ…」




最初はくすぐったかったのに、




今は何故か身体全体が熱くて。




これって本当に医療行為なの…?




そんな疑問も、柔らかい刺激と興奮ですぐにかき消された。




佐藤先生はずっと私の顔を見ながら指先だけで刺激してる。




「ひなちゃん…。苦しいね。…これ以上は厳しいかな。」




「っ……っ…」




『俺に頭預けてみ。』




「っ…」




『…そう。で…ちゃんと地に足つけて。』




「ひなちゃん、我慢しなくていいよ。」




佐藤先生の声がさっきより遠く聞こえてくる。




目まぐるしい何かに脳が奪われている、そんな感覚がする。






「…ひなちゃんっ。少しびっくりするかもしれないけど、これ以上は辛いだけだから…」




「ンッ、…っ…」




その腫れたところを擦られて、体がビクッと反応した。




でもそれは1回じゃ終わらなくて…




足もガクガクしてきた…っ。




身をねじ曲げて動く私を、柊先生は両肩を掴んで固定した。




「ッ…んッ…っ…ぁ…ぅっ」




微かな水音が響き、柊先生の胸の中で甘い声が漏れた。




柊先生の押さえつけもあってか、




腎臓に溜まっていた液が一気に放出された。




『…。』




佐藤先生の手がそっと離れた。




「…。」




佐藤先生が何も言わず半透明の手袋をパチパチと外した。




「もう嫌なことはしないから…ね?」




「っ…」




身体が熱いよ…っ




なんで…っ




柊先生が自身に預けられたその頭を、ポンポンと撫でた。




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