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ねぇもう嫌・・・

第6章 多目的室



「導尿しよう。」


「えっ…?」


「直接膀胱に管を入れて出すんだ。」


「…っ」


「陽菜ちゃん、自分のおしっこが出る穴わかる?」


「っ」


慌てて首を横に大きく振る。


「そうだよね。これから先生と一緒に覚えていこう。」


嫌な予感がして、私はまた首を横に振った。


「先生もサポートするから大丈夫だよ。」


先生は看護師に指示した。


「行こう陽菜ちゃん。」


看護師に急かされて、渋々立ち上がる。


看護師に背中を押されながら、先生の後をついていく。


不安でまた胸が苦しい。


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