テキストサイズ

ねぇもう嫌・・・

第21章 検査④



『…で?急に苦しくなったの?』





「…」





着いた途端に問診が始まった。





『…触診するか。』





いつどこでどんな風に。





事細かく聞かれ、頷きまた首を振ると、柊先生が上着のボタンに手を掛けた。





「…っ見るの…?」




慌ててその手を掴み、顔を上げて柊先生の顔を見た。





『見るよ?』




柊先生が私の顔を見てさらっと答えた。




その聡明な顔立ちと、私が掴んでいる先生の細い指。




柊先生の存在を感じるだけでもまた目が潤う。





「とりあえず柊先生に診てもらおう?」





柊先生の横で看護師が拍車をかけた。




「やッ」





涙がぽたっと零れ落ち、ズボンに染みを作った。




『下着も取るよ。』




柊先生の両手が背中に回り、




瞬く間に、私は上半身裸になった。




隠そうと思っても、おもりがのしかかったように手が動かなくて、





せめて顔だけでも、と顔を左下に俯いた。




『いい?触るよ。』




「…」





柊先生が再確認すると、問題となるその胸に手が触れた





ストーリーメニュー

TOPTOPへ