
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
『何、痛いの?』
「んっ、っぁ…っ」
"やめて"と心の中で懇願する。
その証拠に、柊先生の腕を掴む力はどんどん強くなっていった。
「っいたい…っ……」
耐えきれずに思わず本音が漏れた。
同時に涙も溢れて、顔が熱くなる。
痛いって言ったら検査になっちゃうのに…っ。
『痛い?』
そう言いながらも触診を続ける柊先生。
「うんっ…っ…ふ、ぁ…」
『…まだ成長途中だからな。少し痛むのは当たり前だ。』
そう言って手を下ろし、柊先生が立ち上がった。
「っ…」
なんだ、当たり前なの。
言って損した…。
「すみません、失礼します。」
これで終わりかと思いきや、突然病室に機械が入ってきた。
「え…」
