
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
『こんな夜に検査って、気が引けるよな…。
っ。泉谷から聞いてすぐにやらなきゃって━━』
消灯され、夜間灯のみが点灯している。
柊先生の言葉は右から左へと抜けていく。
「……」
柊先生に暴力振っちゃったこと…素直に謝りたかったけど、言葉に出来なかった…。
あんなに押し付けたんだから、きっと柊先生の胸は真っ赤に染まってる筈…。
私が逃げないよう、手はちゃんと繋がれている。
白衣の背中が見えるくらいに、私は若干後ろを歩いてる。
…やだなぁ。
せめて今日じゃなくて明日にして欲しい…。
もう脱ぎたくないし、今日やってまた異常があったら…?
…私どうなるの…?
病室に戻ると、あの先生達が待って居た。
部屋に入るなり柊先生が詫びった。
『…このまま朝まで寝てもいいから。な?』
「…」
この暗さだし寝ちゃいそう…。
謎の緊張感がこの部屋には漂っていて、
神木先生も如月先生も真剣だった。
『ほら、ベッドに寝て。』
柊先生は私を急かしてくる。
…もし無理だったとしても、とりあえず頷いて、そのままベッドに座った。
