
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
「ひなちゃん、起きてる?」
「(コクリ)」
「うんっ。今から始めるから、動かないでそのままでいてね。」
頷いて窓の方に頭を傾けた。
時々カチャッとボタンを押す音が鳴る中、
私だけが裸にされ
そのまま時間が過ぎた。
「ん……やっぱりやだ…。」
注意事項を無視して無理やり右手を顔に当てた。
「っだめだよっ。」
だけどすぐに如月先生に降ろされた。
「もう始めちゃったし、このまま最後まで頑張ろ?」
「……」
時々エコーが胸の突起に当たったりして、その度にやるせない気持ちになる。
もう意図的に動かしてるんじゃないかって思うくらい、耐えるのが大変だった。
・
・
・
「取れました?」
「はい、大丈夫かと。
一応色んな所を診てみたんですけど…━━」
「━━」
ずっと窓の外を見ていた。
夜といってもまだ22時前だし、まだまだ眠くない…。
「っ」
物音がして咄嗟に目を瞑った。
