
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
「うぅんっ……ハッ…っハァ…」
何故かまた苦しくなってきた。
胸が激しく上下する。
『またか、音聞く』
窓際にいた柊先生が慌てて聴診器を耳にセットした。
「嫌…っ…ハァ…ッ」
首を振って懸命に拒否するも、簡単に病衣を広げられて、また露わになった。
『一旦落ち着け。苦しいか?』
ゼェゼェと呼吸が乱れながら
"うん" と言わんばかりに何度も大きく頷いた。
『大丈夫。とにかく息を大きく吸って、ゆっくり吐く、これを繰り返して。』
看護師さんの背中をさする動作がまた始まった。
「すぅーー……はぁ……っはぁ…」
言われた通りに深呼吸を繰り返す。
『俺抜けても大丈夫か?』
「…」
