
ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
『回診終わったらまた戻るから。』
「…」
柊先生は看護師に"ケアお願いします。"と伝えてからまた部屋を出ていった。
治まってきてはいるものの、やっぱり苦しいし頭も痛い。
看護師は背中をさするのを辞めると、ノートパソコンに何かを打ち始めた。
「…はぁ…」
小さくため息をついて、少し姿勢を整える。
「もう大丈夫かな?」
「はい。」
「うんっ。じゃあ柊先生が来るまで待っていようね」
「はい。」
看護師は終始ニコニコで対応してくれた。
それに応えて私もニコッと笑う。
そのまま目線を窓側に移す。
中庭は日当たりが良く、朝から温かそう。
まだ初夏前なのに半袖の子供もいるし。
……胸が苦しい
