
ねぇもう嫌・・・
第23章 夢のようで 涙はきっと現実
「まず走りやすい服に着替えよう。そこのカーテンの向こうで先に着替えてくれる?」
「はい…」
渡された上下セットのユニフォームを貰ってさっと着替える。
着替え終わってカーテンを開くと、すぐに次の手順に移った。
「ここ座ってくれる?」
医師は、近くにあったパイプ椅子を引き寄せて指示した。
言われた通りに腰掛ける。
「次は電極シールを胸に付けるから…あ~看護師さんがいいよねっ。」
説明を言いかけて手を止めた。
"ごめんよろしく" と声がかかって、看護師が私に近寄った。
医師はそれに反比例して離れた。
「ひなちゃんブラ付けてる?」
「(コクリ)」
同性だし素直に頷いた。
「ひなちゃんごめんッ、外してきてくれる?」
「えっ」
看護師に手を引っ張られて、無理やりカーテンに隔離された。
