
ねぇもう嫌・・・
第6章 多目的室
「どう?」
そう言って先生がその穴を触った
「うッ…」
快感の波が一気に押し寄せ、思わず顔を背けて目をつぶった。
同時に、両目から涙が落ち、蓄積された想いが顔を一気に歪ませた。
「ちゃんと見てて。管持って。入れて。」
もう平常心を取り戻すのは不可能だった
先生が私の手を掴み、無理やり管を入れられた。
ゆっくり、ゆっくりと。
それがとても気持ち悪い。
と同時に、先生はもう片方の手でウェットティッシュを取り、私の腿に垂れた液体を拭き取った。
「っ、、ぅ…」
「…陽菜ちゃん?大丈夫?」
何が何なのか全く分からないけれど、今以上の自分はきっと存在しないんだと、ただそれだけは分かった。
看護師に背中を預けたまま。
勝手に目に力が入り、やがて涙が溢れてくる。
「先生先に診察室で待ってるから、陽菜ちゃん気にしないで。落ち着いたら診察室においで。」
俯いた視界から、白衣の裾が見えた。
先生は、看護師に一言告げるとトイレから出て行った。
