ねぇもう嫌・・・
第25章 天邪鬼(アマノジャク)
「はぁはぁ…っ」
幸い、誰もいない女子トイレ。
鏡越しに映る自分は醜かった。
私こんな顔だったっけ…。
特に変わりは無い。でも、苦しみに悶えて唇をかみしめている自分は、見ていて辛かった。
「…ふぅ。」
早くやろう。
早くしないともしかしたら此処まで来ちゃうかもしれないし、
手こずった?って怪しまれて、
ちゃんと出来ていても念の為って言われて、なんか"教える"とかなんとかって…やらされちゃうかもしれない。
駄目駄目、それだけはダメ。
今日は絶対見せないんだからっ。