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卑怯なボクは深海魚

第6章 知りたい不可思議


試合当日――――…



スマホケースの中に忍ばせている公園の木の葉を確認する



カサカサで潤いは無くなっていたが…俺の心は潤わせてくれる



「――――…辻山…健太――――…くるかな?」





カサッと指に触れた葉は…何も返してはくれない




昨日の練習は…体が思う様に動かず…コーチに何度も指定された


チームメイトも俺の動きに不案な表情を見せるほど




――――…はぁ…雨…降れば良かったのに



朝早くカーテンを開けた俺は青々とした空にため息をついた





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