卑怯なボクは深海魚
第6章 知りたい不可思議
試合会場に向かう自分の足がこんなに重いものだったのか?と、不思議に思うほど
俺の足は…重かった
試合のホイッスルが鳴っても――――…それは変わらなかった
前半――――…細かいミスが続き…
1点先取された…
応援の声が観客席から聞こえてくる――――…
気になり何度も見てしまう
だが――――…そこには…昨日誘った辻山 健太の姿はどこにもなく…
前半の最後の方には…俺のやる気はほとんど無くなっていた
――――…来るわけないか…
何て言っていいか解らない関係の俺達だ…
あんな事をいきなり言われて…
アイツも……困っているだろう…