卑怯なボクは深海魚
第6章 知りたい不可思議
土曜日の夕方――――…いつもなら…まだ、練習をしている時間帯
試合の日は早く帰れる――――――――…
が、俺はスマホケースに忍ばせている葉がカサカサしてきたことを思いだし…
自宅とは反対方向の……あの、公園に向かった
休日の夕方――――…まばらに利用客がいる電車の中
俺は、だて眼鏡をかけていた
辻山 健太を思い出す…
あれは…一応…変装のつもりだったのか?
お洒落――――…じゃ…ないよな?
似合ってたけど…
辻山の大きな目が隠れるのは勿体ない…
アイツにあったら言おう――――…
…だて眼鏡はするなって…
でも――――…目が悪くて普段はかけてるのだったら…
余計なお世話か…