卑怯なボクは深海魚
第6章 知りたい不可思議
くだらない事を考えていると
あっという間に降りる駅に到着した…
万引きをしよう――――…と、思い立ってここまで来たときは…
電車に揺られている時間が長く感じ…苦痛にすら思えたのに
アイツの事を考えていたら…
瞬間移動したかの様な早さで……俺は驚いた
気持ちのあり方ひとつで…世界はゆっくりも早くもなるのだと
実感した
――――…センチメンタルな性格だったか?…俺?
時間がど~のなんて…
今まで考えたこと無かったかもしれない…
1分1秒は…
皆平等――――――――…それが当たり前…
そう思っていたくらいだから