卑怯なボクは深海魚
第8章 闇が二人を近づける
「――――…先輩…は…放してください…関わってしまったけど…
こん関係は…断ち切ることが出きる関係です…
プレッシャーの重圧に耐えきれず…魔が差した先輩に…たちの悪いゲイがつけこんだ――――…
そんな…ブラックで非日常の…あり得ない関係です…忘れてください」
辻山は、身体に力を入れた状態で――――…
俺の手が離れるのを待っている…
そりゃぁ…そうだが――――…
俺だって…中身はクズ野郎なのに…
辻山はどこまでも自分を落とし…
身も蓋も無いことを言う――――…